マイナースケールは基本的には3種類あり、「自然的短音階(ナチュラルマイナー)」「和声的短音階(ハーモニックマイナー)」「旋律的短音階(メロディックマイナー)」と呼ばれます。
これら3種類のマイナースケールについて詳しく見ていきましょう。
自然的短音階(ナチュラルマイナー)
メジャースケールの6番目の音から始めた音階を、自然的短音階(ナチュラルマイナー)と呼びます。
わかりやすくキーCで考えてみましょう。
Cメジャースケールは「CDEFGABC」でした。この音の並びを6番目の音から始めると、「ABCDEFGA」という並びになり、Aナチュラルマイナースケールが得られます。
弾いてみると暗い響きになっていることが分かると思います。
ナチュラルマイナースケールは、メジャースケールに対して♭Ⅲ・♭Ⅵ・♭Ⅶが特徴であり、つまりCナチュラルマイナースケールは「C・D・♭E・F・G・♭A・♭B・C」となるということです。

和声的短音階(ハーモニックマイナー)
ナチュラルマイナースケールに対して7番目の音を半音上げ、ルート音に半音進行する能力を持たせたスケールが、この和声的短音階(ハーモニックマイナー)です。
メジャースケールに対しては♭Ⅲ・♭Ⅵが特徴となっています。

旋律的短音階(メロディックマイナー)
ハーモニックマイナースケールの6番目の音と7番目の音は半音3つ分の開きがあり、旋律を作るときに特徴的すぎる傾向がありました。
その問題を解決するために、6番目の音も半音上げ、結果的にナチュラルマイナースケールに対して、6・7番目の音を半音上げたスケールが、この旋律的短音階(メロディックマイナー)になります。
メジャースケールに対しては、♭Ⅲのみが特徴音になっています。
