ジャズらしいアドリブソロを作る方法

Jazzフレーズ集

今回はジャズアドリブソロ初心者から中級者に向けて、ソロの作り方、考え方など、ジャズらしいソロを演奏する方法をお伝えします。

ソロを作るにあたって必要なアプローチは大きく3つあります。ひとつ目は、

①曲のキーのメジャースケールからメロディーをつくる

という方法。これはおそらく今まで多くの初心者の方が最初にやってきたようなソロの作り方だと思います。

デメリットとして、いいメロディーが思いつかないと、スケールの音を適当に鳴らすだけのつかみどころのないソロになってしまいがちです。心当たりはないですか?

いまいちソロに説得力がなかったり、方向性が定まらなかったりします。

2つ目のアプローチが、

コードトーンを骨格に、スケールや半音進行で肉付けする

という今回一番伝えたい方法です。このアプローチを身につけると、説得力のあるソロを作ることができます。

コードトーンを意識してソロを作ることで、ソロにコード感を持たせることができ、ジャズらしいソロになります。

③ツーファイブワン(ⅡⅤⅠ)ので、特殊なスケールを使う

ジャズはやはりテンションを含んだ複雑なサウンドが特徴なので、不安定なのコード上で不安定なスケールを使うと、とてもジャズらしいソロになります。

では、それぞれのアプローチについて詳しく見ていきましょう。

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①曲のキーのメジャースケールからメロディーをつくる

まずこの段階をクリアできているでしょうか?

ジャズは一曲の中でも部分的転調が多く、一曲の中でもキーを変えて演奏しなければならないことが多々あります。

下に示した『Blue Bossa』を例にキーの把握の仕方を確認してみましょう。

BlueBossaのコード進行

黒本などで楽譜を確認してもらうとわかると思いますが、曲自体のキーは♭が3つあることから、E♭であることが分かります。

また、ダイアトニックコードを考えることでキーを割り出すことができます。

BlueBossaの1・2・4行目のコードと、ダイアトニックコード表を比べると、1・2・4行目はキーがE♭であることが分かります。

しかし、3行目のコード進行は、キーE♭のダイアトニックコードに含まれていません。

一方で、3行目のコードは、キーD♭のダイアトニックコードに当てはまることが分かります。

よって、BlueBossaにおいては3行目で一度D♭に転調しているということになり、メジャースケールでソロを作るにあたっては、1・2・4行目E♭メジャースケールを使用し、3行目ではD♭メジャースケールを使うことになります。

メジャースケールだけでソロをつくる方法はこちら。

ⅡⅤⅠ進行
五度圏(サークルオブフィフス)

についても復習しておこう!

②コードトーンを骨格に、スケールや半音進行で肉付けする

コードトーンとは、コードの構成音のことを指します。コード上でそのコードのコードトーンを使ってソロをするということは、100パーセント外れた音にはならないということです。

コードトーンでソロをつくるには、コードトーンの間に半音進行やキーのメジャースケールの音を入れて、コードトーンを紡いてつなげるように並べていく必要があります。最初はイメージが付かないと思うので、下の楽譜を参考にしてみましょう。 コードトーンをつないでいくためには上手くいくルールがあるので紹介します。

7度から3度につなげる

キーB♭のⅡⅤⅠ上でコードトーンを使ったフレーズを見てみましょう。

まずCm7ではルートから3・5・7度とコードトーンを上昇し、F7の3度に着地します。この7度から3度という流れが、非常にしっくりとくるフレーズづくりに役立つのでどんどん取り入れてみましょう。

さらに2・3行目に示したようにコードトーンの骨格の間に、B♭メジャースケールの音や、半音進行肉付けして、同じ骨格を使った、多様なフレーズを作り出すことができます。

キーB♭のⅡⅤⅠ

9度からルートにつなげる

もう一つ、下の譜面のように、1つのコード内で3度からコードトーンを9度まで上昇し、ルートにつなぐという方法があります。

さらに、譜面2段目のようにシークエンス(同じ度数の繰り返しで上下降する奏法)を取り入れると、ソロに秩序を持たせられます。

③ⅡⅤⅠのⅤで、特殊なスケールを使う

ジャズはやはりテンションを含んだサウンドが特徴なので、ⅡⅤⅠの内、不安定な響きであるⅤのコード上で特殊なスケールを使うと、とてもジャズらしい響きを持ったソロになります。

この時使うスケールが、オルタードスケールハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロースケールと呼ばれるスケールです。

今回はオルタードスケールを使ったフレーズを演奏してみて、特殊なスケールを使う感覚を体験してみます。下の楽譜を演奏してみましょう。

キーB♭のⅡⅤⅠのであるF7においてオルタードスケールを使ってみます。

オルタードスケールを使ったフレーズ

このように、メジャースケールを使っているだけでは得られない響きを得ることができますね。

フレーズ練習が好きな人はこのようなフレーズをどんどん覚えていくのもありだと思います。

最後に

いかがでしたか、ソロを作るためには、スケール・コードトーン両方のアプローチが必要になってきます。

コードトーンを組み立てる練習、オルタードスケールを使う練習など課題は山積みですが、少しずつ練習を積んでいきましょう!